男鹿沖で例年より2週間ほど早くマダイの水揚げが本格化
マダイ漁が本格化、男鹿・椿漁港 従業員が選別作業に追われる
男鹿沖で例年より2週間ほど早くマダイの水揚げが本格化している。8日は大型定置網「大謀網漁(だいぼうあみりょう)」で10トンを超える大漁となり、椿漁港では従業員が選別作業に追われた。
秋田県漁協船川総括支所などによると、大謀網漁は例年より1カ月ほど早い4月8日から始まった。水温が上昇するに連れマダイの水揚げが増え、4月下旬から大小まとまって捕れるようになった。
大謀網漁を手掛ける漁業会社「台島大謀」の漁船は午前8時半ごろ帰港。マダイが陸揚げされると港は一気に活気付いた。仕分け台の上に山積みとなったマダイは、陽光を受けて赤色が一層鮮やかになっていた。
●マダイ
マダイ (真鯛、英: Red seabream、Pagrus major)は、スズキ目スズキ亜目タイ科に分類される魚類。日本では重要な食用魚で、「鯛」といえば狭義にはこの魚を指す。
天然マダイ
一方、天然物のマダイは養殖物にない鮮やかな体色と癖の少ない食味で重宝され、高値で取引きされる。一本釣り、延縄、定置網などで年間1万3000-1万6000トンほどが漁獲されている。
天然物は海釣りの対象としても人気が高い。産卵期に浅場へやってくる春や、冬に備え深場に移る秋が釣りのシーズンとされる。逆に産卵直後の晩春から初夏にかけては脂肪分が抜けて味が落ちるとされる。
釣り餌は、かつてはシバエビやアカエビ属など、クルマエビ科のエビを活き餌として使っていた。釣りとしては難しい部類だったが、オキアミ類を撒き餌や釣り餌に使うようになって難易度が下がったという。また、ルアー(タイラバ)でも釣れる。また、近年では一つテンヤ釣法などの普及により、難易度が更に下がっている。