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厚生労働省は27日、飲食店での豚肉の生食(せいしょく)を禁止 6月中旬から 加熱を義務付け

豚肉:生食を禁止 6月中旬から 加熱を義務付け


    
 ◇違反で飲食店に営業停止や、懲役や罰金の罰則規定も

 厚生労働省は27日、飲食店での豚肉の生食(せいしょく)を禁止することを正式に決めた。豚肉を提供する際に飲食店に加熱を義務付ける新たな規格基準を薬事・食品衛生審議会の分科会に提示し、了承された。実施は6月中旬を予定している。豚の生肉料理は2012年に牛の生レバー提供が禁止された後に増加したとみられるが、E型肝炎感染や食中毒のリスクが高いとして、厚労省が規制を検討していた。

 厚労省によると、豚の生肉はE型肝炎ウイルスや食中毒菌などを含んでいる可能性がある。E型肝炎は発熱や嘔吐(おうと)などを発症し、劇症肝炎になれば死に至ることもある。

 新規格基準は、豚肉料理の提供に、肉の中心部を63度で30分以上加熱するか、それと同等以上の効果がある加熱殺菌を義務付ける。厚労省は75度で1分以上の加熱処理を推奨する。

 違反すれば、食品衛生法に基づいて飲食店は営業停止など行政処分を受けるだけでなく、罰則規定により2年以下の懲役や200万円以下の罰金を科される可能性もある。

 生レバーなど豚肉の生食は、11年にあった牛ユッケによる集団食中毒事件をきっかけに禁止された牛の生レバーの代替品として広まったとみられる。13年夏の全国の自治体による一斉指導では、190店での提供が確認された。

 このため厚労省はレバーを含む豚肉の生食を禁止する方針を昨年6月に決定し、今年2月に内閣府食品安全委員会から了承を受けていた。

 厚労省食品安全部は「生食文化のあった牛や馬と異なり、豚肉料理は加熱が一般的とされていたため取り扱いの指針や法的基準がなかった。飲食店が生食用として提供している実態を踏まえて判断した」と話している。

 国立感染症研究所によると、12年から14年までの3年間に国内で確認されたE型肝炎の患者は375人。原因食材が特定された151人のうち、豚肉は36%にあたる54人で最多だった。