韓国MERS、死者29人に増加 感染者は180人 予断許さず
韓国MERS、死者29人に増加 楽観論撤回、感染確認180人
韓国保健福祉省は25日、中東呼吸器症候群(MERS)に感染した男女2人が24日に死亡し、感染者の死者が29人になったと明らかにした。感染確認者も1人増え180人になった。
韓国では新たな感染確認が相次ぎ、拡大が続いている疑いが強まっている。「情勢は落ち着きつつある」と先週分析していた保健福祉省当局者は、24日には「何とも言えない」と楽観的な見通しを撤回。
これまでに1万4千人以上を隔離対象にしてきたが、対象者以外の感染が次々判明している。多数の人と接触した後で感染が分かった人もおり、拡大を止められるか予断を許さない状況は変わっていない。
■韓国で感染が広がる「MERSコロナウイルス」で死亡した人は2人増えて29人となり、韓国政府は医療機関に対して、救急センターで感染者と接触した人が多いことから、訪れる人を制限することなどを指示し、感染の拡大を防ぐ取り組みを強化しています。
重い肺炎などを引き起こす「MERSコロナウイルス」の感染が広がる韓国では、新たに1人の感染が確認され、感染者は180人に上り、死亡した人は2人増えて29人となりました。
韓国の保健福祉省によりますと、新たに感染が確認された人は、プサンの病院で、あとから感染が確認された患者と同じ病室に入院していたということで、病院で隔離され、治療を受けているということです。
また、病院の救急センターを訪れて感染者と接触した人が多いことから、保健福祉省は医療機関に対して、救急センターへの見舞いなどを制限するほか、医療従事者を含むすべての訪問者の名簿を作るよう指示しました。
韓国政府は、患者と接触した可能性がある人など2600人余りを自宅や医療機関で隔離の対象にし、感染者への接触を避けるさまざまな対策を徹底することで、感染の拡大を防ぐ取り組みを強化しています。