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死亡率50〜90%のエボラ出血熱の死者が1万人を超える 世界保健機関発表

世界保健機関(World Health Organization、WHO)は12日、西アフリカを中心としたエボラ出血熱の流行による死者が1万人を超えたと発表した。感染者は2万4000人以上とされている。

 ほぼ全ての死者や感染者は感染拡大が最も深刻な西アフリカの3か国(シエラレオネリベリア、ギニア)で報告された。

 WHOは11日、エボラ熱との闘いは「正しい方向に進んでいる」との見解を示していた。

■界保健機関(WHO)は12日、エボラ出血熱による死者が西アフリカの3カ国で1万4人になったと発表した。10日までの集計で、感染者数は2万4350人にのぼる。リベリアでは既に患者数がゼロになったが、ギニアとシエラレオネで感染が続いている。

 エボラ熱は患者や遺体の体液に触れることで感染する。感染が止まらないのは、感染国の辺地にエボラ熱に関する情報が行き渡らず、患者の早期隔離や死者の適切な埋葬が浸透しないことが原因とされる。

 感染の勢いは衰えたものの、完全な封じ込めには早くても数カ月を要する見通し。感染国と国境を接するコートジボワールなどでは警戒態勢が続く。西アフリカへの航空便の運航を中止したままの航空会社も多く、終息後も地域経済の復興が課題になる。

 今回の感染拡大は2013年12月にギニアで始まった。感染確認が世界に公表されたのは14年3月で、その後は3カ国の都市部で感染者が増え急速に広がった。WHOは14年8月に「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を宣言。感染は一時、ナイジェリアやマリなど近隣国のほか、米国やスペインにも広がった。


エボラ出血熱の流行している地域
アフリカ西部
リベリアはギニアの南東に位置しています。
シエラレオネはギニアとリベリアの間に位置しています。
ナイジェリアはベナンの東に位置します。
この地域を中心に、エボラ出血熱が拡大しているとのことです。

エボラ出血熱

●症状の現れ方

 潜伏期間は2〜21日です。血液を介するエボラウイルスの感染力は強く、針刺し事故ではほぼ100%の確率で感染すると考えられています。

症状は、発熱、悪寒(おかん)、頭痛、筋肉痛、吐き気・嘔吐、胸痛、腹痛、咽頭痛(いんとうつう)、下痢、紫斑、吐血、下血、意識障害などです。死亡率は50〜90%です。

●検査と診断

 発症初期の患者さんの血液から容易にウイルスが分離されます。臨床症状だけからウイルス性出血熱を診断することは難しく、ウイルス抗原およびウイルスに対する特異的抗体検出によるウイルス学的検査に基づいて診断を下すのが基本です。

●治療の方法

 エボラ出血熱には特異的な治療法はなく、安静、ショックに対する治療、輸液・循環の管理などの対症療法が基本です。日本では、エボラ出血熱感染症法で1類感染症に分類され、これらの患者さんの治療専用に設計されている病室に隔離し治療が行われます。

日本にはまだ上陸していないようですが、特効薬の開発が待たれます。