4月から、様々なものが値上がりし、家計も大変~!
4月に値上げ! 3月中に買っておくとよいものは?
4月から、また様々なものが値上がりし、家計も大変です。
今年に入って、カップ麺やティッシュペーパー、食用油、パスタ、文具、冷凍食品、レトルト商品、カレールー、アイスクリームなどの値上がりがつづきました。この流れは4月以降も続き、牛乳、ヨーグルト、バター、ケチャップ、食用油、コーヒーなどが値上がりしそうです。
ケチャップ、食用油、コーヒーなどは消費期限が長いので、たくさん使うなら3月のうちに買いだめしておくというのもいいでしょう。
また、農林水産省は、4月の小麦の政府卸売価格を、3%上げると発表。小麦は、政府が輸入したものを業者が買ってパスタやうどんなど小売商品に加工して売ります。この4月の政府の卸売価格は、昨年の9月から2月の為替レートなどを参考に決まるので、昨年9月以降の急激な円高が価格に大きく影響し、3%も値上げされました。
4月に小麦の卸売価格が上がると、その影響は、夏から秋にかけての小麦製品に反映されるので、一段高になる可能性があります。
ただし、買いだめすると、たくさんある安心感から無駄に使いがち。しっかり管理できないと、かえって無駄になるのでご用心。
3月中に買っておくといいのは、食料品だけではありません。3月末は、企業の決算があるので、在庫処分の動きが活発になります。特に、家電は、春物などが売り出されると、型落ち製品が安くなります。
また、ファンヒーターなど冬場の需要が多いものは、来年の冬まで在庫にしておくよりも売り切ろうとメーカーは力を入れるので、かなり安くなります。加湿器なども、冬場の需要が多いので、この土日は、かなり価格交渉が効くかも。
■販売競争が激化している中で値上げを避けたい企業は多いと思われますが、企業努力だけでは今回の円安によるコスト高を吸収することは難しいようです。
家計崩壊の危機! 食品の値上げが止まらない
さて、どのようなものが値上がりするのでしょうか。
今年1月からカップ麺や袋麺などの即席麺は5~8%の値上げをはじめ、パスタは5~13%、家庭用食用油は8~10%、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの家庭用紙製品は10%以上の値上げが行われました。
2月には冷凍食品やレトルト食品が3~10%の値上げ、3月から4月にかけては、アイスクリームが8~10%、牛乳が2~5%で、ヨーグルトは2~6%、そして、ケチャップは4~13%の値上げなどが行われていきます。
5月に入ると、カレーやシチューなどの家庭用即席製品、ティーパックなどなど、今後も値上がりする商品は目白押しです。
なかでも政府が一元的に市場へ安定供給するとともに国内生産者を守るために有している小麦については、4月から製粉会社に販売する主要5銘柄の平均の輸入小麦価格を3%値上げします。ちなみに日本での小麦の消費量の9割は政府が輸入したもので小麦を原料とした食品などは値上げの対象となります。
この先も円安が続くようであれば値上げの影響はあらゆるものに波及していくと思われます。モノやサービスの値段が上がるインフレを積極的に促進して、長く続いたデフレ社会から脱却することが経済成長につながる起爆剤といわれてきました。
しかし、円安による値上がりは、そうではありません。本来、国民全体の購買意欲が拡大し、モノやサービスが売れて品薄となり、需要が供給を上回って生じる値上がりであれば、給料も増えて景気拡大へのシナリオとなります。しかし、円安による値上がりでは景気が拡大するどころか国民の財布の紐は固くむすばれ、さらなる節約思考が蔓延していきそうです。